国で見つける名前,  海外の名前

タイの名前の付け方は面白い!なぜ名前が長いの?運が悪ければ改名?

 

タイの人の名前ってなんで長いの!?

 

筆者はタイ人の方と仕事や旅行先でやりとりすることがありますが、

 

いつも思うのは「名前長いな・・・」ということです。

 

 

例えば、最近タイで人気の俳優の

ワチラウィット・チワアリー(Vachirawit Chiva-aree、วชิรวิชญ์ ชีวอารี)

ピーラワット・シェーンポーティラット( Perawat Sangpotiratพีรวัส แสงโพธิรัตน์)

などにしても、日本語にしようとするととても長くなりますね。

 

 

タイの方に対しては、大体ニックネームで呼ぶことが多いです。

本人達がニックネームを先に言って、ニックネームで呼んで!と言うからです。

 

 

そこで今回は、タイの名付けのルールや文化・歴史について取り上げたいと思います!

 

 




 


 

【タイの名付け方のルールあれこれ】

 

①そもそもタイ人は本名よりニックネームをメインに使用

なんと、タイ人は本名を使うことはあまり無く、家族間でも職場でも、ニックネームを使うことが普通です!

 

タイ人の名前はアメリカ等と同じく、ファーストネーム(名前)が先で、ファミリーネーム(姓)が後に来ます。

 

ただ、生まれた時に正式な名前を名付けられる前にニックネームが名付けられることが多く、そのニックネームが「通称」となります。

 

日本名で例えると、太郎と名付けられる前に「たーちゃん」とニックネームがつけられたら、太郎と名付けられた後も「たーちゃん」と呼ばれることになります。

 

 

②他の人と被らないようにするから長い!

これがタイ人の名前が長くなりがちな理由の最たる理由です。

 

現在タイでは、以下に当てはまらなければ原則自由に名付けができます

・国王の名前と類似した名前

・下賜されたことのないラーチャティンナナーム(国王から授けられた名前)

・意味のない単語(逆に「鳥」「オレンジ」「ケーキ」などの意味を持つ日本人からすると変わった名前でもOK)

・10音節以上を持つ名前

・その他特別な要素を含む

 

 

名前が長くなった歴史は約110年前に遡ります

 

1913年、タイでは名字法が施行され、突然タイ人は名前を持つことが義務付けられました。

急な出来事だったので「分かったけれど、何て付ければ良いの?」という人が続出。

そこで、当時の王ラーマ6世はサンスクリット・パーリ語をベースとしたサンプル例を配布したのでした。

 

当時の人々はそのサンプル例を元に名付けをすることになったのですが、「名前は他の人と被りたくない」という気持ちから、サンプルの名前を組み合わせて独自の名前を作ることで同姓同名の人がいないようにしたのです。

 

そうしていくうちに、徐々に組み合わせが複雑化していき、ニックネームにもお菓子や食べ物の名前や動物の名前、スポーツの名前などが使われるようになっていきました。

 

現在でも長く複雑で、他にはいないいわゆる「オンリーワン」の風潮はあるそうですよ。

 

 

 

③運が悪い時はあっさり改名

 

タイ人と占いは密接に関係があります!

そのため、占い師と相談して名前が不運の原因と思われた場合、あっさりと改名しちゃいます。

 

人生で複数回改名する人も少なくないそう。

 

もちろん役場にて改名手続きを行い、職場や関係各所にはその度に報告。

 

それで良いってちょっと羨ましいかも!?

 

しかも、改名にかかる手数料は500円にも満たないとのこと。

 

そんなに気軽に変えられるのも、ニックネームの方が重視されている証拠かもしれませんね。

 

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以上、タイのユニークな名前事情でした。

 

確かに、筆者がタイ人と仕事でやり取りする時にはそのタイ人のことをニックネームで呼んでいます。

また、メールの署名欄にも、本名は書いてあるのですが、横に()書きでニックネームが書いてあります。

もちろん署名欄を使わない時の最後に記載される名前はニックネームです。

 

タイには「サヌーク(sanuk)」というビジネス文化があり、平たく言うと「楽しく仕事をしているように見せる」というマナーだそうです。

ニックネームで同僚を呼び合うと、何だか風通しの良いオフィスっぽくて良いなと思いました。

 




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